ストウブで揚げ物がくっつくときは、鍋そのものより油温・油量・食材の入れ方を先に見直すのがポイントです。
唐揚げなら約170℃をひとつの目安にし、食材を一度に入れすぎず、汁気を切ってから衣を付けると失敗の原因を減らせます。
それでもくっつく場合は、鍋肌の乾燥やシーズニングの状態も確認しましょう。
この記事では、ストウブで揚げ物をすると衣が鍋底に付いて困っている人向けに、公式情報をもとに原因と対策、安全面の注意点まで整理します。
ストウブで揚げ物がくっつく原因は鍋より調理条件にある
ストウブで揚げ物がくっつくときは、鍋そのものより油温・油量・食材の入れ方などを先に確認するのが近道です。
ストウブはもともと揚げ物に対応しており、公式にも唐揚げやかき揚げのレシピがあります。
「ストウブだから仕方ない」と買い替えを考える前に、まず調理条件を順番に見直してみましょう。
ストウブは揚げ物に使え黒マット・エマイユも焦げ付きにくい設計
ストウブの鋳物ホーロー鍋は、煮る・焼く・蒸すだけでなく揚げる調理にも対応しています。
内側の黒くザラザラした面を見て、「この凹凸に衣が引っかかるのでは」と感じる人もいるでしょう。
ところが、ZWILLING公式の説明では、この黒マット・エマイユ加工は油がなじみやすく、食材との接触面を減らして焦げ付きを防ぐための設計です。
つまり、表面がザラザラしていることだけを、揚げ物が張り付く原因と考える必要はありません。
「ストウブは揚げ物に向かない」という結論ではなく、使い方に原因がないかを見るのが先です。
油温・油量・投入量・水分を最初に見直す
衣が底に付くときは、油温・油量・一度に入れる量・食材の水分の4点を確認してください。
| 確認する項目 | 見直すポイント |
|---|---|
| 油温 | 唐揚げなら約170℃をひとつの目安にする |
| 油量 | 鍋底に薄く敷くだけではなく、料理に合った量を使う |
| 投入量 | 一度に入れすぎず、油温を大きく下げない |
| 水分 | 漬け汁などを切り、衣を付けたら長く置かずに揚げる |
利用者の記事には、油温が低い状態や油量が少ない状態で衣が鍋底に付いたという例もあります。
メーカーが原因をこの4項目に限定しているわけではありませんが、公式レシピの手順と照らしても確認しやすいポイントです。
たとえば夕食どき、唐揚げを急いで仕上げようとして冷たい鶏肉を一気に入れると、せっかく上がった油温が下がります。
「最初の数個はきれいだったのに、途中から衣がはがれる」という場合は、一度に入れる量や次の投入までの油温にも目を向けてください。
くっついたからといって、すぐに鍋肌を強くこするのは避けましょう。
まず調理条件を整え、それでも改善しない場合に鍋の状態を確認する順番が分かりやすいです。
ストウブの揚げ物をくっつきにくくする具体的なコツ
唐揚げなら約170℃を目安に油を温め、適量の油で少量ずつ揚げるのが基本です。
食材の汁気や衣の状態まで整えると、鍋底への張り付きを避けやすくなります。
料理によって加熱方法は異なるため、170℃という数字だけをすべての揚げ物に当てはめないことも大切です。
唐揚げは約170℃と十分な油量を目安にする
| 項目 | ストウブ公式レシピの目安 |
|---|---|
| 唐揚げの油温 | 約170℃ |
| 唐揚げの油量 | 鶏肉が半分浸る程度 |
| かき揚げの油温 | 170℃ |
| かき揚げの油量 | 16cmココットの高さの下から約1/3 |
ストウブ公式の唐揚げでは、ラ・ココット de GOHAN M・16cmに鶏肉が半分浸る程度の油を入れ、中火で約170℃まで加熱します。
かき揚げも170℃が目安で、16cmココットの高さの下から約1/3まで油を入れる手順です。
つまり、少ない油で揚げられるストウブでも、鍋底にごく薄く油を敷くだけの状態とは別物です。
農林水産省では、一般的な揚げ物の目安として野菜は約170℃、肉や魚は175〜180℃程度としています。
料理や衣によって適温は変わるため、唐揚げならまずストウブ公式の約170℃を基準にすると迷いにくいでしょう。
予熱を急ぐために強火へ上げる必要はありません。
ZWILLINGはストウブを含む鍋の予熱について中火を基本とし、極端な過熱を避けるよう案内しています。
また、フレンチフライにはじゃがいもと油を鍋に入れてから火をつける公式レシピもあります。
このため、「どんな揚げ物でも必ず170℃まで予熱してから入れる」と覚えるより、料理ごとの手順に合わせるほうが正確です。
汁気を切って衣を付けたらすぐ少量ずつ揚げる
油温を整えたら、次は食材を入れる直前の状態を確認します。
ストウブ公式の唐揚げでは、下味を付けた鶏肉をストレーナーに移して汁気を切り、衣をまぶしたらすぐ油へ入れています。
漬け汁が多く残ったまま衣を付けると、衣がべたつきやすく、きれいに揚げにくくなります。
衣を付けてから長く置かず、揚げる分だけ順番に仕上げると扱いやすいでしょう。
一度に入れる量にも注意が必要です。
農林水産省は、油の温度が下がりすぎないよう、一度に揚げる量を油の表面積の半分程度までと案内しています。
家族分を早く仕上げたい夜は、つい鍋いっぱいに入れたくなりますよね。
それでも2回、3回に分けたほうが油温を保ちやすく、衣の状態も安定します。
揚げ物中はストウブの蓋をしないでください。
NITEは、蓋の裏についた水滴が油へ落ちて高温の油が飛び散る危険や、過熱に気づきにくくなる危険を示しています。
油を少なめに使う場合も、コンロの取扱説明書に指定された最低油量を下回らないよう確認が必要です。
温度、油量、投入量、汁気の4点を整えれば、くっつく原因をかなり切り分けやすくなります。
それでもくっつくならストウブの鍋肌とシーズニングを確認する
油温や油量を見直してもくっつくなら、次にストウブの内側が乾燥していないか確認してください。
内面の艶がなく白っぽくなっている場合は、シーズニングで油をなじませるタイミングです。
すでに衣や焦げが残っているなら、無理にこすらず汚れを落としてから手入れしましょう。
内側の艶がなく白っぽいときはシーズニングのタイミング
ZWILLING公式では、ストウブの内側が乾燥して白っぽくなり、その状態が進むと食材が焦げ付きやすくなる場合があると案内しています。
「以前は問題なく揚げられたのに、最近は底に付きやすい」と感じたら、鍋肌を一度見てみてください。
シーズニングは、一定期間ごとに必ず行うものではありません。
内側の艶がなくなってきたときが、ひとつの目安です。
| 手順 | 公式のお手入れ方法 |
|---|---|
| 1 | 鍋を洗ってしっかり乾かす |
| 2 | サラダ油や米油を内側へ薄く塗る |
| 3 | ごく弱火で3〜4分加熱する |
| 4 | 触れられる程度まで冷まして余分な油を拭き取る |
ポイントは、油をたっぷり残すのではなく薄くなじませることです。
シーズニングのために強火で加熱する必要はありません。
公式ではごく弱火で3〜4分と案内されているため、その手順に沿って進めれば十分です。
じつはZWILLING公式では、シーズニングが必要だと感じたタイミングで、その鍋を使って揚げ物をする方法にも触れています。
揚げ物は鍋肌へ油をなじませる機会にもなるため、毎回シーズニングしてから揚げる必要はありません。
こびり付いた衣や焦げは水と重曹で落としてから手入れする
鍋底に衣や焦げが固く残っている場合は、まず汚れを落として鍋肌を整えます。
ZWILLING公式のお手入れ方法は、水と重曹を鍋に入れて弱火にかける方法です。
重曹を鍋底全体へ広げて水を入れ、弱火で沸かします。
重曹が溶けて水がほぼ透明になったら火を止め、鍋が冷めるまで待ちましょう。
大きな焦げが残っているときは、菜箸などを使ってやさしくこすります。
焦げを落とそうとして、硬い道具で強く削るのは避けてください。
夕食後、こびり付いた衣を見て「今すぐ全部はがしたい」と思っても、力任せにこすると鍋を傷める原因になります。
汚れを落として洗浄したあとは、必要に応じてシーズニングまで済ませておくと次回の調理へつなげやすくなります。
ストウブの揚げ物がくっつくときは4項目から見直そう
ストウブの揚げ物がくっついたら、油温・油量・投入量・汁気の4項目から順番に確認してください。
ここで問題が見つからない場合に、鍋肌の乾燥やシーズニング不足へ確認範囲を広げると原因を切り分けやすくなります。
油温・油量・投入量・汁気を順番に確認する
- 唐揚げなら約170℃をひとつの目安にする
- 油は食材に十分触れる量を入れる
- 一度に入れる量は油の表面積の半分程度までにする
- 下味の汁気を切り、衣を付けたらすぐ揚げる
この4項目は、ストウブ公式レシピや農林水産省の揚げ物の目安から確認できる基本ポイントです。
特に冷たい食材をまとめて入れると油温が下がるため、数回に分けて揚げるほうが状態を保ちやすくなります。
料理によっては例外もあり、公式のフレンチフライには油とじゃがいもを冷たい状態から加熱する手順があります。
そのため、約170℃はすべての料理に共通する絶対条件ではなく、作る料理の手順に合わせることが前提です。
改善しない場合だけ鍋肌の状態を確認する
調理条件を整えてもくっつく場合は、ストウブの内側に艶があるか確認します。
白っぽく乾燥しているなら、サラダ油や米油を薄く塗り、ごく弱火で3〜4分加熱するシーズニングが目安です。
揚げ物中は蓋をせず、使用するコンロで指定された最低油量も守ってください。
ストウブは揚げ物に対応した鍋なので、くっついたからといって使用をあきらめる必要はありません。
まず調理条件を整え、それでも改善しないときだけ鍋肌を手入れする、この順番で確認すれば迷いにくくなります。

